夕闇桔梗の夢の雫

(株)トミーウォーカーのPBW「シルバーレイン」の一条・姫乃(b64945)、同「エンドブレイカー!」のルナ・ブランシェ(c00642)、ツクモガミネットのPBW「螺旋特急ロストレイル」の水元千沙(cmaw2190)のなりきりブログです。
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| 2011.12.18 Sunday () | - | - | - |
それはひとつの物語。

 古い町並みのどこか。
 見慣れない童女が、ぼんやりと立ち尽くす。
 ココハドコダロウ。

「ここは古い古い街さ」
 一人の老女が、そう言って笑う。
「ここに来るのはみんな、思い出を捨てに来た者たちさ」
 老女はそう言って、語りだした。

 この町が最初にできたとき、そこは幸せと絶望が隣り合わせだった。
 無理のある思いを胸にした少女が一人いてね。
 その思いはとあるクーデターで、黒く染まった。
 少女はそれ以来、喪服を着ているのさ。

 次にこの街に来たのも、似たような風体の少女だ。
 彼女は自分からそれを捨てに来た。
 相手が悪かったんだろうねえ。
 彼女はそのまま、ゆっくり目を閉じていたよ。

 次に来たのは、お前さんとそう変わらない年の頃の子だ。
 その子はね、泣いていたよ。
 大好きだった人と引き離されてしまったと、泣いていた。
 だけど彼女の思いは、ゆっくりと空と海をつむぐのさ。

 それから少し時間が経って、やってきたのはうさぎのような子だった。
 かわいいはずなのに、目を真っ赤にはらしててね。
 人を傷つけてしまったと、泣いていたよ。
 言葉はなくても、人は傷つくからね。

 その次は妖精みたいな子だった。
 あの人はどこ、って探し回って。
 結局見つからなかったみたいだねえ。
 その思いは、水に溶けた。

「そして、あんたがきたのさ」
「……」
「この街は思いの墓場さ。あんたはまだ、失っていないんだろう?」
「……それでも」
「それでも、これをおいていきたい」

 童女が差し出したのは、小さな箱。
「きれいな思いだったんだね。……いいのかい?」
 老女の問いに、童女はうなずく。
 自分は、今、幸せだから――と。
「じゃあ、おいていきな。……おや、きれいな青だ」
 中に入っていたのは青いインク。
 童女はぺこりとうなずくと、去っていった。
 ありがとう、そう言って。
 大切な人の手をとって。

 この街は忘却のための街。
 小さな思い出たちが、静かに眠っている。



 補足のようなしょうもないこと。
ここに書かれた少女たちの物語はまた別に存在します。
……全部、背後の思い出、ですが。
ステラマリスサガから始まった思いの彷徨は、終点を迎えたのでしょうか。

……こう考えると、見事に女キャラばっかだな。

| 2010.04.10 Saturday (09:26) | 背後の戯言 | comments(0) | - |
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| 2011.12.18 Sunday (09:26) | - | - | - |
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一条姫乃
銀誓館学園千尋谷キャンパス
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ルナ・ブランシェ(18)
スカード、杖の星霊術士
象徴物は月、月長石を愛する元気娘。

螺旋特急ロストレイル
水元 千沙(17)
大正生まれの女学生コンダクター
日本画が得意、トラベルギアは筆
神戸育ちの大正浪漫娘。
イラストに関する覚書
 この作品は、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW2:シルバーレイン』用のイラストとして、立夏が作成を依頼したものです。
 イラストの使用権は立夏に、著作権は各イラストマスター様および候補生様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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